体を見直す
そもそも立つことが出来ていなかった。
「立つ」という静止姿勢の形が悪いのだ。
そんな基礎中の基礎ができていないのに、歩いたり、走ったり、スクワットしたりしてしまったから、本格的に運動をし始めて一年半くらいで異常サインが出るようになった。
中学2年生くらいからだったと思う。
バスケ部で毎日走る生活になり、すごく一生懸命やっていたけど、
なんとなく膝が痛いと気づいていた。
でもまだ若かったし、知識もないから、根性で乗り切らなきゃいけない試練くらいに思って、ちょっと膝痛いくらいで休んだらサボりだと思ってしまう自分のスポ魂があって。
よく考えたら、朝起きたらいきなり膝にめっちゃ水が溜まってて、病院にいって水抜きをしなきゃいけないくらいになったりしてたこともあった。
でもそのままやり続けて、高校2年生の始めくらいにはもうジョギングだけでも痛い、ちょっと膝を曲げるのもなんか違和感ってところまでなってしまって、棚障害という病名でバスケ部は続けられなくなった。
悲しいのに、膝以外はすごく元気だからなんだか自分がサボってるんじゃないかという気持ちになってすごく罪悪感に苦しんだ記憶が有る。
それから激しく膝を酷使するスポーツを控えしばらく支障がなかったが、再び膝をよく使う競技を始めるとともに膝の痛みが始まった。
あれから11,2年。
始めて3ヶ月、ほんとにすぐだった。
膝が痛かった過去を忘れていたのにまたあの状態が始まってしまった。
おそらく棚障害。
治らないやつだ。すぐにピンときてしまった。
棚障害は膝の関節内にあるバンドが大きくて屈伸の際に引っかかってしまう傷害。
競技を続けるには、手術しかない。
それしか考えられなかった。
し、主治医の先生もその判断だったから、信じて疑わなかった。
簡単な手術だから術後2週間くらいで歩けるようになるし1ヶ月くらいで競技復帰できるよ。
それならこの痛みがなくなる方がいいと思って手術をえらんだ。
術後、死んだ方がマシなくらい痛かった。
リハビリはしなくていいんですか?
リハビリなんかしなくても運動選手は自然に筋力戻ってくるよ。
2週間経っても痛すぎて歩けない。
筋力の問題じゃなくて、正しく動かせるようにリハビリって必要じゃないの?
疑いに変わり始めていた。
結局1年経っても痛みと不安定感が残り、競技に集中できなかった。
競技を続けたいけど、この膝じゃ迷惑かける…
多分このまま続けてもどうせ筋力が足りないって言われて、筋トレさせられて、
でも根本的な解決にはならないことが想像できていた。
筋力は十分あるのに治らなかったもん。そういうことじゃないはず。
迷ってなよなよして解決策もないまま2年弱…
そんな時に出会ったのが山口整骨院。
まっすぐ立ててない、それはよく言われてたから気をつけてるつもりだったけど、
根本の考え方が理解できていなかった。
根本がわからないから、いくら気をつけててもそれがあってるか間違ってるか、
正しくジャッジできない。
パーソナルトレーニングの時だけできても仕方ない、そうじゃない時間の方が圧倒的に多いんだから。
自分がいかに理解していて、いかに間違いに気付けるかが大事なんだ。
その正しいジャッジ方法をいとも簡単に教えてくれたのが山口先生。
ものすごくいろんな分野を勉強した人なんだというのが一瞬でわかる。
本物だ。
仙人みたいな人、みつけた。